ジェル→液体→ジェルと化粧水が変化するのは?

使用感をよくしたり、肌へのなじみや保水効果を高めるため、いろいろな形状の化粧品が最近は開発されています。 
その中には、手に取るととろりとしたジェル状が、肌につけると液状に、 
肌内部で再びジェル状に変わる化粧水も誕生しています。 
 
これは特殊なベースの「チキソトロピー」を応用した新しいタイプの化粧水です。 
チキソトロピーとは、ゲルからゾルへ状態が展開する現象として知られています。 
濃厚なエマルションやゲルに力を加えると軟らかくなって粘度が下がり、動き易くなるが、 
放置しておくとまた固まってくる現象で、揺変性ともいいます。 
 
この物理的性質は、リップスティックなどに応用されます。 
リップブラシでリップスティックの表面を触れたり、口紅を直接唇に軽く押し当てると紅が軟らかくなってブラシや唇につきます。 
ところが、使用後口紅をそのまま放置すると元の固さに戻ります。 
これもチキソトロピーです。 
さらにこのタイプの化粧水を理解してもらうためにケチャップの例があります。 
 
ケチャップを使わないで置いておくと固くなりますが、 
使用するとき容器の底をトントンと叩くと軟らかくなってトロトロと出てきます。 
この化粧水も手に取った時点ではジェル状だが、 
手のひらで混ぜたり顔に塗ったりするなど力を加えると普通の化粧水のように液状になります。 
さらに、液状になった後、肌内部で再びジェル化するので肌にハリが感じられるようです。 
チキソトロピー性のあるジェルベースがこの化粧水のポイントになっています。 
 
※中央書院刊「ビューテイ トレンド」(2003年1月15日発売予定)より抜粋