美容成分について

ビタミンQ、知っていますか?

ビタミンはごくわずかの量で、各栄養素の体内での働きを円滑にしたり、からだの機能を調節しますが、 体内では合成できないものが多いので、食品から補給しなければなりません。 ビタミンは13種類ありますが、最近、ビタミンQという聞きなれないビタミンが注目されています。 いま欧米では脚のむくみを解消するサプリメントとして脚光を浴び、 日本でもテレビの健康番組などでもよく取り上げられています。  ビタミンQは、コエンザイムQ10という補酵素のことで、 ユビキノンとも血圧、慢性疲労などの症状に効果をあらわします。 また、抗酸化作用も注目され、化粧品の成分にも使用されています。  私たちは一日約4~7ミリグラムを食品から摂っていますが、しかし、加呼ばれています。 体内で合成されるので、生体内で合成されないビタミンとは異なりますが、 働きがビタミンと似ているために、ビタミンではありませんが、こう呼ばれています。  栄養素からエネルギーを取り出すのに深く関わるほか、免疫や白血球、精子の働きを活発にします。 しかし、年をとるにつれ、ビタミンQを体内で生産する能力が低下します。 このため、外から補給すると、心筋症や高齢による不足分を補うには30~60ミリグラムが目安となります。 ちなみに、ビタミンQを多く含む食品はイワシ、カツオ、マグロなどの青魚、牛や豚肉、レバー、モツ類、ビーナツなどです。 

アミノ酸はどんなもの?

私達の体や皮膚は、ほとんどが水とタンパク質からできているといっても過言ではありません。 そして、タンパク質をさらに細かく分解したものがアミノ酸です。 言い換えれば皮膚をはじめ私達の体はアミノ酸からつくられているともいえるのです。 アミノ酸はおもに炭素、水素、酸素、窒素、イオウからなる化合物です。 自然界には何百種類のアミノ酸があるといわれますが、タンパク質を構成するアミノ酸は約20種類です。 タンパク質は20種類のアミノ酸が複雑に結合してできていますが、 それらのアミノ酸の組み合わせの仕方によって、異なる種類のタンパク質ができるのです。 アミノ酸は体の中で他のアミノ酸などから合成されますが、 しかし、9種類だけは食べ物からとらないと体内ではつくることができません。 これを必須アミノ酸といいます。 必須アミノ酸が1つでも欠乏すると体の機能を正常に保てなくなります。 ですから、毎日バランスよく食品でとる必要があります。  必須アミノ酸のバランスがいい食品は、肉や魚、卵や牛乳などです。 ただ、一般にタンパク質を多く含む食品は脂肪も多いため、大量にとろうとするとカロリーオーバーになりがちです。 ですから、ダイエットを考えるなら、アミノ酸をサプリメントで補うのがよいでしょう。 

アミノ酸と皮膚・髪の関係

アミノ酸は皮膚や髪の原料となるばかりでなく、皮膚や髪の水分を保つという重要な役割も果たしています。 皮膚表面の角質はケラチンというタンパク質でつくられており、水分を含むとふっくらとふやけて柔らかくなります。 ケラチンが含んだ水分を長時間しっかり保ってくれるのは、角質に天然保湿因子(NMF)があるからです。 実際、NMFの少ない皮膚は、水分を失いやすく、角質が硬く変化します。このNMFの約40%がアミノ酸です。  髪の主成分もケラチンタンパク質です。 髪のケラチンはシスチン含有量が約16%と多く(皮膚では約3%)、 髪の強靭性や弾力性はシスチン含有量の多さからきています。 ちなみに髪のケラチンを硬ケラチン、皮膚角質層のケラチンを軟ケラチンといいます。 健康な髪はケラチンをつくっているアミノ酸が様々な結合でしっかりと結びついていて、 弾力性に富み、適正な水分も保てます。 そのため、アミノ酸が失われると髪がばさつき、切れやすくなります。  みずみずしい皮膚やつややかな髪を保つには、 皮膚や髪の原料であるアミノ酸自体を化粧品で補うことが大切です。 最近は洗顔料やシャンプーなどもアミノ酸系のものが多く販売されています。 皮膚や髪と同じ成分で洗うため皮膚や髪に負担をかけないので、特に敏感肌に悩む方には向いています。 

老化のカギを握るテロメア

つい最近、人間の生命の設計図とも言えるゲノム(全遺伝情報)完全に解読されました。 1953年の遺伝子2重らせん構造の発見からちょうど50年。 1990年の解読着手以来、約12年半をかけて、DNA(遺伝子)を構成する基本物質である4種類の塩基、 アデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チミン(T)が織りなす約28億3千万文字の遺伝暗号を読み切ったことになります。  この計画に参画した米国、英国、日本、フランス、ドイツ、中国など 6カ国のこれに携わった研究陣の努力による快挙と賞賛できるでしょう。 今後は、ゲノムに書き込まれた遺伝子が作る機能の解明が課題として残されています。 生命研究が進歩すると同時に、患者一人ひとりの遺伝体質に対応した医療の開発が期待されます。  さて、DNAの端の部分は、TTAGGGという6つの塩基の数十から数千の繰り返しで構成されていると言われています。 すなわちテロメアと呼ばれる部分です。  人間の体は約60兆個の細胞からできていると言われています。 これらの細胞の一つひとつは、分裂を繰り返して新しいものと作り替えられます。 ところが、困ったことに分裂するごとにテロメアと呼ばれる染色体の末端が短くなって行くのです。 このように、テロメアの部分がある程度まで短くなってしまうと、もうその細胞は分裂する能力を失ってしまいます。 すると老化が進み、ついには死を迎えることになるのです。  このように、テロメアは細胞分裂の回数、すなわち寿命を決定づける要因と考えられています。 しかし、ガン細胞や生殖細胞(精子や卵子)には、分裂の際に短くなったテロメアを修復して、 もとの長さに戻すテロメラーゼという酵素があることが解明されています。  ところが、残念ながら体を作っているその他の細胞にはテロメラーゼの存在は発見されておりません。 このように老化の研究が進歩してもヒトの最長寿命は、現在までのところ120歳ぐらいまでが限度とされています。  ※中央書院刊「ビューテイ トレンド」を参考にしました。 

機能性ペプチドとは何か?

ペプチドとは2個以上のアミノ酸が結合したものの総称です。つまり、アミノ酸とたんぱく質の中間のようなもので、わたし達に種々の大切な生理作用をします。  従来、化粧品原料に使われているペプチドは、コラーゲンを酵素分解したペプチドのように保湿が主な目的です。近年は、皮膚細胞及び毛根細胞の賦活化(活力を与え機能を活発にすること)などを目的とした機能性ペプチドがアンチエイジング剤として注目されています。  遺伝子レベルの研究から誕生した上皮細胞増殖因子のEGF(表示名称ヒトオリゴペプチド-1)は、53個のアミノ酸から形成されるポリペプチドです。表皮細胞の新生を促し、みずみずしいきめの整った肌に導きます。  EGFが表皮に働くのに対して、線維芽細胞増殖因子のFGF-1(表示名称ヒトオリゴペプチド-13)は真皮の細胞を活性化し、肌の奥からハリと弾力をもたらします。  アデノシンで知られ発毛促進因子のFGF-7(表示名称ヒトオリゴペプチド-5)は毛乳頭に直接作用し、発毛を促し、同時にうぶ毛化した毛髪を太くさせます。  さらに、塗るボドックスといわれる目尻のしわ改善成分のアルジルリン(表示名称アセチルヘキサペプチド-3)、レチノールの作用に似ているマトリキシル(表示名称パルミトイルペンタペプチド-4)など、アミノ酸からの化学合成でつくられたオリゴペプチドがあります。 

進化型ヒアルロン酸とは何か?

ヒアルロン酸に代表されるムコ多糖類は分子量が数千から数百万におよぶ高分子(ポリマー)です。中でもヒアルロン酸は分子量が大きく、大量に水を包み込む力を持っています。  ヒアルロン酸は、皮膚の表面に保湿の膜をつくり、乾燥や刺激から肌を守ってくれます。しかし高分子ですので、皮膚内には浸透しません。  そこで、通常のヒアルロン酸の分子量の数百分の一にしたのが、オリゴヒアルロン酸などの低分子ヒアルロン酸で、分子を小さくして皮膚内に浸透しやすくしたものです。  ヒアルロン酸の水酸基にアセチル基をくっつけたのが、スーパーヒアルロン酸とよばれるアセチル化ヒアルロン酸です。つまり、水溶性の保湿成分に油性物質をくっつけることで、皮膚になじみやすくしたものです。 

脱毛のメカニズムは

抜け毛の症状は主に若年男性の悩みですが、女性も加齢とともに全体に薄くなる悩みがあります。  脱毛の原因は、遺伝、老化、ストレス、頭皮緊張(頭皮が突っ張られ、血液循環が滞る)などが挙げられますが、男性ホルモンが大きく関わっていることは間違いありません。  男性ホルモンは、ひげや胸毛を濃くしますが、頭頂部では逆の働きをします。男性ホルモン(テストステロン)は5α-リダクターゼという酵素の働きで、活性型男性ホルモンのジヒドロテストステロン(DHT)に変化すると、毛根の細胞に作用して髪の成長を妨げます。  男性型脱毛の飲み薬「プロペシア」に含まれているフィナステリドは5α-リダクターゼ阻害作用を持っていて、男性ホルモンからDHTがつくられるのを抑えます。なお、フィナステリドは医療用医薬品で医師の処方が必要です。 

育毛剤に使われる薬剤は?

育毛と養毛はほぼ同じ意味で使われていますが、育毛剤は医薬部外品に養毛剤は化粧品に属します。その違いは有効成分の種類と配合量によります。  育毛剤は育毛作用に直接関わる作用に重点が置かれています。すなわち、発毛促進、脱毛予防であり、同時に養毛剤のフケ、かゆみを抑える効果も持たせてあります。  育毛剤は血流促進、栄養補給、細胞賦活そして男性ホルモン抑制の面から訴求しています。  近年の代表的な育毛成分としては、発毛因子FGF-7を増やすアデノシン、毛髪成長期を延ばすt-フラバノンや発毛を促す6-ベンジルアミノプリン、さらに機能低下した毛母細胞を活性化するペンタデカン酸グリセリドなどがあります。 また医薬品「リアップ」に含まれる成分のミノキシジルには血管拡張作用があり、毛髪の成長を促します。  洗髪後、こめかみから耳の周囲、頭頂部や前頭部などをマッサージすると血行がよくなるので、マッサージをした後に育毛剤を使うと薬の効果をより引き出せます。 

いま注目のレスベラトロールとは?

レスベラトロールとは、ブドウの果皮部・新芽やピーナッツの薄皮などに多く含まれるポリフェノールの一種です。植物が紫外線、病害などの外部ストレスにさらされた際に自身を守るための生体防御物質なのです。  レスベラトロールの効果については、世界的に権威のある学術誌「Nature」や「Science」でも取り上げられ、またテレビ番組で紹介されたことから注目度が高まっています。  レスベラトロールは1940年に発見され、1992年に赤ワインに含まれることが報告されました。欧州各国の中でフランス人が、動物性脂肪の多い食事をしているのに心臓病の発生率が低い「フレンチ・パラドックス」の秘密は、このレスベラトロールにあるのではないかという説もあります。  レスベラトロールには、抗酸化、老化防止、抗がん、抗炎症、悪玉コレステロールの増加抑制、循環器系の生活習慣病の予防、メタボリックシンドローム対応など様々な作用があり、さらには美容、美白作用が期待されて、健康食品や化粧品、医薬品などに使用されています。